朝に制汗剤を使ったのに、駅へ着くころには汗が気になりますよね。
外出先で重ねていいのか、デオドラントと何が違うのか、迷うことはありませんか。

ボディシート、デオドラント剤、制汗・デオドラント剤では役割が違うため、「ひんやりする」「香りがある」など選ぶのに悩みますよね。

この記事ではパッケージで確かめたい効能、使うタイミング、スプレー・ロールオン・シートの選び分け、肌トラブルを避ける注意点をご紹介します。

制汗剤とデオドラントは目的が違う

汗ケア用品は、見た目が似ていても働きが同じとは限りません。
花王のスキンケア情報では、汗を拭き取って肌を清潔に保つもの、殺菌作用で汗のにおいを防ぐデオドラント剤、制汗と防臭の両方をもつ制汗・デオドラント剤の3つに分けています。

表示・タイプ 主な目的 選ぶときの確認
ボディシート・汗拭きシート 汗やべたつきを拭き取る 顔に使えるか、アルコールや香りの有無
デオドラント剤 汗のにおいを防ぐ 効能・効果と使用できる部位
制汗・デオドラント剤 汗とにおいの両方を抑える 医薬部外品表示、有効成分、使用方法

「デオドラント」と大きく書かれていても、制汗の効能があるとは限らないんです。
汗の量が気になるのか、においを防ぎたいのか、外出先でさっぱりしたいのかを決め、正面のキャッチコピーだけでなく裏面の効能・効果を読みましょう。

使うタイミングは汗をかく前の乾いた肌

朝の着替え前や、入浴後に体温と汗が落ち着いたタイミングなど、肌が清潔で乾いているときに使います。
ロールオンやスティック、クリームは、汗が気になる部分へむらなく塗り、乾いてから服を着ると衣類への付着も抑えやすくなります。

入浴直後でも汗が流れているなら、急いで重ねず、涼しい場所で落ち着いてから。
適量や使用回数は製品ごとに違うので注意。
「朝1回」と書かれた製品と、気になるときに使う製品を同じ感覚で扱わず、説明を確認してください。

浴室の鏡の前で身支度をする女性
朝の身支度に組み込むなら、肌の汗や水分が引いてから製品表示どおりに。Photo by KATRIN BOLOVTSOVA / Pexels

汗をかいた後は拭いて乾かしてから塗り直す

汗をかいた肌へ何度も重ねると、汗や皮脂、古い製品が混ざり、べたつきや衣類への付着が気になりやすくなります。
外出先では、清潔な濡れタオルや使用部位に合うシートで汗をやさしく拭き、肌が乾いてから塗り直します。

汗はこすらず、やさしく押さえるように拭き取りましょう
強くこすると摩擦が増えるため、拭き取ったあとに赤みやひりつきがあれば、その日は制汗剤を重ねず肌を休ませましょう。

スプレー・ロールオン・シートは使う場面で選ぶ

広い範囲へ使いやすいスプレー、わきへ密着させやすいロールオンやスティック、汗を拭き取れるシートでは、得意な場面が違います。効果の強さを形だけで決めるのではなく、製品表示と使いやすさを合わせて選びます。

形状 向く場面 注意したいこと
パウダースプレー 背中や胸元など広めの範囲 距離・噴射時間・換気を表示で確認
ロールオン・スティック・クリーム わきなど狭い範囲へ直接塗る 清潔な肌に使い、共有しない
シート 外出先で汗やべたつきを拭く 使える部位とアルコールの有無を確認
ウォーター 首元や体へなじませたいとき 振る必要や手でなじませる手順を確認

全身用と書かれていても、顔や粘膜に使えるとは限りません。わき用、足用、顔にも使えるシートなど、使用部位の表示まで読んでから購入すると使い切りやすくなります。

石けんやブラシなどの衛生用品を並べたフラットレイ
汗を拭く、洗う、制汗・防臭する。それぞれの役割に合うアイテムを少数に絞ると続けやすい。Photo by Tara Winstead / Pexels

香りで隠すより、汗を落としてから使う

汗のにおいが気になるとき、香りの強い製品を重ねるのはNG。
分泌されたばかりの汗はほぼ無臭ですが、皮膚の常在菌が汗に含まれる成分を分解することでにおいが生じます。
まず汗を洗い流す、または拭き取り、清潔にすることが先です。

職場や電車など人との距離が近い場面では、香りが混ざることもあります。
香りを楽しみたい日も使用量を守り、香水や柔軟剤との組み合わせが気になるなら無香性を選ぶと調整しやすいでしょう。

スプレーは距離と時間を守り、顔へ直接噴射しない

エアゾール式は、火気の近くや換気の悪い場所で使わず、同じ場所へ長く噴射しません。
肌から10cm以上離し、1カ所3秒以内、乾いてから服を着ましょう。
この数字はすべての製品に共通するルールではないため、手元の缶に書かれた距離と時間を優先します。

顔へ直接スプレーする、吸い込む、目や口の周りへ使うのは避けます。製品が認めていない部位、除毛直後、傷、湿疹、腫れがある場所にも使いません。家族で使う場合も、直接肌へ触れるロールオンやスティックは共有しないほうが衛生的です。

赤みやかゆみが出たら洗い流して使用を中止する

塗った場所に赤み、かゆみ、腫れ、痛み、強い刺激が出たら、使用を中止してぬるま湯でやさしく洗い流します。
落ちにくいときは普段使うボディソープなどでこすらず洗い、よくすすぎましょう。

症状が治まらない、繰り返す、悪化する場合は、製品を持参して皮膚科へ相談してください。清涼感が強い製品やアルコールを含むシートが合わないこともあるため、刺激を感じたのに我慢して使い続けないことが大切です。

制汗剤を使っていても暑さ対策は別に必要

汗には体温調節という大切な役割があります。制汗剤は表示された部位の汗やにおいをケアするもので、熱中症を防ぐ道具ではありません。暑い日はエアコン、日陰、通気性のよい服、水分・塩分補給などを別に考えます。

厚生労働省の案内では、めまい、大量の発汗、立ちくらみなどを熱中症が疑われる症状の例として挙げています。涼しい場所へ移動して体を冷やし、水分を補給し、自力で水を飲めない、意識がない場合は救急車を呼びます。室内での対策は、VILITTEの室内熱中症を防ぐためのポイントも参考にしてください。

汗で生活に支障が出るなら皮膚科へ相談する

市販の制汗剤を変え続けても、書類が濡れる、服を何度も着替える、人と会うのを避けるほど汗が出るなら、我慢だけで対処しなくてかまいません。日本皮膚科学会は、手のひら、足の裏、わきなどに多量の汗が出る原発性局所多汗症について、診断と治療の選択肢を案内しています。

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、保険適用の外用薬を含む治療法も紹介されています。急に汗が増えた、全身に汗をかく、動悸や体重変化など別の症状もある場合は、自己判断で強い製品を重ねず医療機関へ相談しましょう。

目的とタイミングが分かれば汗ケアはシンプルになる

制汗剤は汗をかく前の清潔で乾いた肌へ。汗をかいた後は、いったん拭いて乾かしてから塗り直します。汗を拭く、においを防ぐ、汗とにおいを抑えるという違いを知り、使用部位と効能・効果を見て選びましょう。

持ち歩くものを増やす前に、朝用の直接塗布タイプと、外出先で汗を拭くシートのように役割を分けると迷いにくくなります。今日使っている1本の裏面を見て、使用できる場所と塗り直し方から確認してみてください。

VILITTE
編集部メモ
制汗剤は必須アイテムですよね 自分に合う商品をこの記事を参考にぜひ見つけてくださいね