日傘を買おうとすると、白と黒のどちらがいいのか迷いませんか?

「黒のほうが紫外線を防げそう」「白のほうが涼しそう」と、色だけで決めたくなりますよね
日傘は生地やコーティングの種類がさまざまですが色が同じでも、UVカット率や遮光率には違いがあります。

この記事では色の印象に惑わされず、商品タグのどこを見ればよいのかをわかりやすくご紹介します。

強い日差しの下でグレーの日傘を差す女性
Photo by Rizky Sabriansyah / Pexels

日傘は白と黒どっち?色より性能表示を先に見よう

日傘の色には、それぞれ見た目や使い心地の違いがあります。
ただし紫外線や光をどれだけ遮るかは、色だけでは決まりません。

厚手の生地、特殊なコーティング、複数層の生地など、商品のつくりによって性能は変わります。
白でも高い遮光性を持つものがあり、黒でも薄い生地やレース状の部分が多ければ光を通しやすくなります。

そのため売り場や通販で最初に確認したいのは、白か黒かではなく次の3点です。

  • UVカット率、または紫外線遮蔽率
  • 遮光率
  • 遮熱性の表示と試験方法

条件を満たした候補の中から、最後に好きな色や服との合わせやすさで選ぶと機能とおしゃれの両方を大切にできますよ。

UVカット率・遮光率・遮熱性は何が違う?

日傘の商品タグには似たような数値が並びますが、見ているものは同じではありません。
言葉の違いを知っておくと、必要以上に高い数字だけを追わずに済みます。

UVカット率は紫外線を遮る割合

UVカット率や紫外線遮蔽率は、生地が紫外線をどれだけ遮るかを示す数値です。
カケンテストセンターによると、JIS L 1925では290~400nmの紫外線に対する透過率を測り、紫外線遮蔽率を算出します。

数値が大きいほど紫外線を通しにくいと読めますが、試験対象は基本的に生地です。
縫い目や穴、傘の大きさまで含めた「使っているときの全体性能」とは分けて考えましょう。

遮光率は目に見える光を遮る割合

遮光率は、日差しのまぶしさに関わる光をどれだけ遮るかを見る表示です。
日本洋傘振興協議会(JUPA)では、特殊加工をした遮光生地を使い、遮光率99%以上のものに遮光マーク、99.99%以上のものには「1級」と表示できる基準を設けています。

JAROは「100%」と表示する場合、JIS規格に基づく試験結果に加え、試験方法と「試料である生地の一部の結果で、製品全体の性能を保証するものではない」という注意の併記が必要だと解説しています。大きな数字だけでなく、その近くにある小さな説明まで見ておきたいところです。

遮熱性は傘の内側の暑さに関わる

遮熱性は、光ではなく熱の伝わりにくさを見るための項目です。
JUPAの遮熱・遮光マークは、遮熱率35%以上かつ遮光率99%以上の生地を使った製品が対象です。

「UVカット率が高いから、必ず涼しい」とは限りません。
暑さを和らげたい場合は、UVカット率だけでなく、遮熱性や遮光性の表示も一緒に確認しましょう。

白い日傘と黒い日傘、それぞれの選び方

性能表示が同程度なら、色は好みと使いやすさで決めて大丈夫です。
白と黒のどちらにも、選びやすい理由があります。

白や淡い色は軽やかで夏服になじみやすい

白、アイボリー、ベージュなどの淡い色は、見た目が軽く、明るい夏服にも合わせやすいのが魅力です。黒い小物が重く感じる人や、顔まわりをやわらかく見せたい人にも取り入れやすいでしょう。

ただし「白だから紫外線を通す」「白だから必ず涼しい」と色だけで決めつけないこと。淡い色を選ぶときも、UVカット率や遮光率の数値を確かめれば安心して比較できますね。

白い日傘を差して夏の屋外に立つ女性
Photo by Nguyễn Tiến Thịnh / Pexels

黒や濃い色はコーデを引き締めやすい

黒やネイビーは服の色を選びにくく、通勤にも休日にも合わせやすい定番です。
内側が濃い色なら、地面からの照り返しや周囲の光がまぶしく感じる場面でも落ち着きやすいことがあります。

一方で、日なたでは傘の表面が熱く感じられる場合があります。
表面が黒でも、遮熱加工を備えた商品はあるため、こちらも色名より表示を優先して比べてください。

表と裏で色が違う日傘も選択肢

外側は白や淡色、内側は黒など、表裏で色を変えた日傘も見かけます。
明るい見た目と、傘の内側のまぶしさを抑えたい気持ちを両立しやすいデザインです。

ただし、内側が黒いだけで紫外線対策が完成するわけではありません。
気象庁は紫外線には上空から届くものだけでなく、地表面で反射するものもあると案内しています。
日傘に加えて、日焼け止めや衣服を組み合わせることが大切です。

日傘選びで色以外に見たい5つのポイント

高い数値の日傘でも、重くて持ち歩かなくなったり、肩が傘の外へ出たりすると活用しにくくなります。毎日の使い方を想像しながら、次の順番で確認してみましょう。

  1. 表示の根拠:UVカット率や遮光率と一緒に、JISなどの試験方法が示されているか。
  2. 傘の大きさ:顔だけでなく、肩や腕まで影に入りやすいか。実店舗なら実際に開いて確認する。
  3. 重さと収納時の長さ:毎日バッグに入れるなら、数字だけでなく持ったときの負担も見る。
  4. 風への強さ:骨の素材や本数、耐風性の説明、修理対応の有無を確認する。
  5. 雨への対応:日傘、晴雨兼用日傘、晴雨兼用雨傘のどれかを確かめる。

JUPAによると、晴雨兼用日傘は軽い雨に対応する日傘で、雨傘より防水効果が低いとされています。強い雨でも使いたいなら、「晴雨兼用」という言葉だけで判断せず、商品説明で雨傘としての仕様を確認しましょう。

長傘と折りたたみ、使いやすいのはどちら?

日傘は性能がよくても、持ち歩かなければ出番がありません。通勤や買い物の動きに合う形を選ぶことも、数値と同じくらい大切です。

使う場面向いているタイプ確認したいこと
徒歩移動が長い長傘・大きめ影の広さ、持ち手の握りやすさ
電車通勤や旅行折りたたみ重さ、収納時の長さ、たたみやすさ
荷物が多い日軽量折りたたみ軽さと骨の安定感のバランス
急な雨にも備えたい雨対応を明記したタイプ雨傘か日傘か、耐漏水性の説明

軽量モデルは持ち運びやすい一方、サイズや骨のつくりとのバランスもあります。「最軽量」「最大サイズ」だけを目標にせず、自分が無理なく扱えるところを探すと失敗しにくくなります。

日傘だけに頼らず、照り返しにも備えよう

日傘は頭上からの直射日光を避けるのに役立ちます。環境省も、暑さ指数(WBGT)の低減効果が比較的高い暑さ対策として日傘の活用を案内しています。

ただし、紫外線は横からの散乱光や地面からの反射でも届きます。特に砂浜など反射しやすい場所では、日傘だけで覆い切ろうとせず、肌に合う日焼け止め、帽子、サングラス、UVカット機能のある羽織りものを組み合わせましょう。

日焼け止めを塗り直すタイミングに迷う人は、VILITTEの塗り直ししやすい日焼け止め習慣も参考に。肌をあまり出したくない日は、UV対策に使いやすい軽めアウターを一緒に取り入れる方法もあります。

気温や湿度が高い日は、紫外線対策を優先するあまり暑さを我慢しないことも大切です。体調に合わせて日陰や冷房のある場所で休み、こまめに水分をとりましょう。暑い日の基本は熱中症を防ぐための過ごし方でも紹介しています。

「何年で買い替え」より、日傘の状態をチェック

日傘は一律に「○年で買い替え」と決められるものではありません。素材や加工、使用頻度、保管方法が違うためです。

生地が薄くなった、コーティングがはがれた、光にかざすと傷や穴が目立つ、骨が曲がってきたといった変化があれば、メーカーや販売店へ相談し、買い替えも検討しましょう。

長く使うには、濡れたまま袋へ入れっぱなしにせず、使用後は陰干しして十分に乾かします。JUPAは、たたむときに生地の表面をこすりすぎると、はっ水加工やUVカット加工を傷める原因になると注意しています。車内のような高温多湿になりやすい場所での放置も避けたいところです。

毎日持ちたくなる色を、確かな表示から選ぼう

白と黒で迷ったら、まずUVカット率、遮光率、遮熱性と、その試験方法を見比べてみてください。必要な性能を満たしていれば、あとは夏服になじむ白でも、コーデを引き締める黒でも、自分が手に取りたくなる色を選べます。

日傘は、暑い日に持ち出せてこそ役立つアイテムです。数値の高さだけでなく、重さや大きさ、雨への対応まで確かめて、無理なく続けられる一本を見つけてくださいね。

VILITTE
編集部メモ
日傘があるのとないのじゃ太陽の下を歩くときの快適さが違いますよね 今は男性でも日傘は当たり前の必須アイテムとなりました 自分に合う日傘を選んでいきたいですね